多種多様な美術館と博物館があるロサンゼルスは、アート好きの訪問者を世界各地から引き付ける街へと成長しました。ウエストLAの丘の上にそびえるドラマチックなモダンアートのメッカ、ゲティセンターから ダウンタウンのリトルトーキョーにある旧警察倉庫を改造したザ・ゲッフェン・コンテンポラリー・アット・MOCAまで、ロサンゼルスでは、ユニークなロケーションと鑑賞方法によって、一度観たら忘れられない作品の数々を堪能できます。
まずは、慈善家のJ・ポール・ゲティが創設した場所から始めましょう。2つの素晴らしい美術館は入館無料(駐車場は別料金)で、それ自体が芸術作品です。ゲティセンターでは、著名建築家のリチャード・マイヤーが設計した真っ白なトラバーチンの建物に、中世の装飾写本から写真の傑作まで、さまざまな作品が展示されています。隣の斜面に広がる緑豊かな庭園は、LAで最も眺めの良い場所のひとつです。またゲティは、マリブの東、パシフィックパリセーズに、もうひとつの素晴らしい至宝を創作しました。ゲティヴィラと呼ばれるこの場所は、古代ローマ時代のカントリーハウスを模した建物で、ギリシャ、ローマ、エトルリアからの世界に名立たる骨董品のコレクションを展示しています。
ウィルシャーブルバード沿いのロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)は、南北アメリカ芸術棟のコロンブス以前の芸術品から、ブロード・コンテンポラリー・アート・ミュージアムの現代の傑作まで、複数の建物にわたる広大な展示室であらゆる作品を展示しています。クリス・バーデンの作品「アーバンライト」の前で記念撮影はいかがでしょう。この屋外展示作品は、ロサンゼルスの古い街灯202基を集めたもので、ロサンゼルスで最も記念撮影に使われるスポットのひとつとなりました。あるいは、マイケル・ハイザーの「空中浮揚する塊」の下を歩いてみてください。重さ340トンの巨大な岩が屋外通路の頭上に浮かぶ様子は、目もくらむような光景です。
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は、もうひとつの美術館の宝庫です。限界に挑むアートの見事なコレクションがあるのは、ザ・ハマー。ザ・ファウラーには、アフリカ、アジア、太平洋、南北アメリカから収集された歴史的な作品と現代作品の世界的に重要なコレクションがあります。
ミュージアム・オブ・イリュージョンでは、ただ鑑賞するだけでなく、3Dアート作品に関わることができますので、インスタグラムで注目度ナンバーワンになるような作品をカスタムデザインしてみませんか。最近の出来事、映画、その他のポップカルチャーの流れにヒントを得たシミュレーション体験では、血に飢えたドラゴンから宝物を奪ったり、超高層ビルの端を歩いたりといった、心臓が止まるような試みにチャレンジできます。
耳より情報:ロサンゼルスの博物館の多くは一般入場が無料、あるいは一週間に一度、入館が無料になります。訪れる博物館・美術館のウェブサイトで事前に確認しておくことをおすすめします。